
フレックス唐津社員と協力会社様
「ハウスメーカーより工務店のほうが安い」と聞いたことはありませんか?
実際に、注文住宅を検討する際、工務店の見積もりがハウスメーカーよりも安くなるケースは少なくありません。
しかし、なぜ工務店は安いのか、その理由を正しく理解しないと、コストだけで判断して後悔することもあります。
この記事では、工務店の注文住宅が安くなる主な理由と、価格以外に確認しておきたいポイントを解説します。コストを抑えつつ、納得のいく家づくりをするために、ぜひ参考にしてください。
地元工務店がハウスメーカーに比べて安い理由
地元工務店がハウスメーカーよりも安い理由は、主に以下の5つです。
1.広告宣伝費が少ない
2.資材の研究・開発費がかからない
3.中間マージンが発生しない
4.設備やオプションを自由に選べる
5.人件費・運営コストを抑えられる
それぞれのポイントについて具体的に解説します。
1.広告宣伝費が少ない
ハウスメーカーは、全国規模でのブランド展開のためにテレビCM、新聞、雑誌、ネット広告など多方面にわたり宣伝活動を行っています。
これらの広告費は建築費用に上乗せされるため、結果として注文住宅の価格が高くなる要因の一つです。
一方、地元工務店は地域密着型の営業を行っており、主な集客方法は口コミや過去の顧客からの紹介です。
SNSや自社サイトなど低コストの広告手段を活用するケースが多く、大手のような高額な広告宣伝費をかけていない分、建築費用を安く設定できるのです。
2.資材の研究・開発費がかからない
大手ハウスメーカーでは、独自の建築資材や工法を開発し、特許技術を活かした住宅を提供しています。
気密性や耐震性を向上させるための新素材や、特殊な工法の研究開発をし続けるためには費用がかかるため、そのコストが注文住宅の価格に上乗せされるのです。
一方で、地元工務店は基本的に既存の資材を使用し、建築資材メーカーから直接仕入れる形をとっています。
独自の研究・開発費は発生しないため、その分建築費用を抑えることが可能です。
また、地元の気候や風土に適した資材を提案してくれるため、より実用的な家づくりができるというメリットもあります。
3.中間マージンが発生しない
全国規模で事業を展開するハウスメーカーは、設計、施工、資材調達を細かく分業化しています。下請け業者や商社を介して資材を調達するため、各段階で中間マージンが発生し、結果的に価格が上がる傾向にあります。
一方で、地元工務店は自社で設計・施工を一貫して行い、資材の調達も地元の建材店や直接メーカーから仕入れることが多いです。
余分な中間マージンを省くことができ、地域の木材を使用する場合は、輸送コストも削減できるため、建築費を安く抑えることができるのです。
4.設備やオプションを自由に選べる
ハウスメーカーでは、標準仕様として一定の設備やオプションがあらかじめ組み込まれているケースが多く、希望していないシステムキッチンや高級な外壁材がプランに含まれていても、削るのが難しい場合があります。
工務店は施主の要望に応じて柔軟に設計を変更できるため、「不要な設備を外す」「グレードを下げる」といった調整が可能です。
結果として、無駄なコストを省きつつ、自分に合った予算内での家づくりができるのが工務店の強みといえます。
5.人件費・運営コストを抑えられる
ハウスメーカーは、全国にモデルハウスや営業拠点を構え、多くの営業担当者や設計士、インテリアコーディネーターを雇用しています。
これらの人件費や運営コストは当然、建築費用にも反映されることになります。
一方で、地元工務店は少人数で運営していることが多く、営業エリアも限られています。そのため、人件費や事務所の運営費、交通費などのコストを抑えることが可能です。
運営の合理化によって、建築費用を抑えながらも、質の高い注文住宅を提供できるのが地元工務店の特徴です。
工務店とハウスメーカーの価格差はどのくらい?
一般的に、工務店とハウスメーカーでは坪単価で20~50万円程度の差があるとされています。この差は、これまで紹介した通り、広告宣伝費や中間マージン、標準仕様の違いなどによるものです。
例えば、30坪(約99㎡)の注文住宅を建てる場合、工務店とハウスメーカーでは600~1,500万円の価格差が生じることが一般的です。
45坪(約149㎡)の住宅になると、その差は900~2,250万円に拡大します。
ただし、実際の建築費用は間取りや設備、仕様によっても変動します。
例えば、工務店でも高品質な無垢材や高断熱仕様を採用すれば価格は上がり、逆にハウスメーカーでもシンプルな設計にすることでコストを抑えられる場合があります。
注文住宅を安く建てるには、単なる価格比較ではなく、自分にとって本当に必要な性能や設備を見極めることが重要です。
注文住宅が安い工務店の選び方
価格の安さは工務店の魅力ですが、「安いから」という理由だけで選ぶことはおすすめできません。
費用を抑えつつ満足度の高い家づくりをするためには、安心して任せられる工務店か否かを慎重に見極めることが大切です。
続いては、工務店を選ぶ際に確認したい5つのポイントを紹介します。
追加費用の有無
見積もりが安いというだけで工務店を選ぶのは危険です。
工務店によっては、契約後に「別途費用」が発生し、最終的な価格が大幅に上がるケースがあります。
見積もりを受け取ったら、基礎工事や外構工事、設備費用などが、すべて含まれているか確認しましょう。
本体価格のみを提示し、付帯工事費を含めていない見積もりには注意が必要です。
また、標準仕様では含まれていない設備や仕様を選んだ場合、追加料金が発生することがあります。
契約前に、最終的な総額がいくらになるのかを明確にしておくことが重要です。
自社施工の範囲
大規模な工務店の場合、設計や打ち合わせのみを自社で行い、施工は下請け業者に依頼するケースもあります。
中間マージンが発生すると、思った以上に高くなる可能性があるので注意しましょう。
自社施工の範囲が広い工務店は、中間マージンがかからず建築費を安く抑えられます。
また、職人との連携がスムーズなため工事の品質管理がしやすく、アフターサービスの対応も迅速です。
「施工はすべて自社で行っていますか?」と事前に確認し、どの範囲まで自社対応なのかを明確にしておきましょう。